2010.02.01 Monday


色鮮やかな桃色に彩られた庭園
いくら眩しく花が咲き誇ろうとも、重苦しい館と曇り空の中で
その庭園は不気味な雰囲気を更に異様なものへと演出していた


「これはまた、‥‥凄いな」


いつもは青い薔薇の庭園も
庭師の少女の心情一つでどうにでも変わる

あまりの異質さを嘆いて、使用人からのクレームが多発中だと
スヴェンがこぼしてはいたのだが―――


「フフ‥‥やってくれるねぇ、アレク」


庭へ出て、少女を探す
土いじりをしている、桃色の頭が見えた


「あぁ、アレク 探したよ」


今日も土を顔につけ、屈託無く笑う少女


「薔薇が、君と同じ桃色だから、なかなか見付けられなかったよ」


悪気も無いから


「この色もいいけど、やっぱり薔薇は青がいいなぁ」


優しく諭す





「君をすぐ、見付けられる様に‥‥ね」





微笑んで、桃色の薔薇を撫でた
By マクシミリアン | Time : | CM : | TB :