2010.01.18 Monday


こんにちは。
ヌベール・キュイジーヌ、パティシエールのアリーヌです。

エグレッタサクラにお邪魔するのは、昨年のカミーユさんとヘイリーさんの結婚式以来でしょうか……。


え…えーと……。
以前は、とても珍しい、青い薔薇の園が迎えてくれた気がするのですが……
いつの間に、こんなに明るいお屋敷に変わってしまったのでしょうか。
ああ、でも、とても綺麗な薔薇!
庭師のアレクさんは、やっぱり腕がいいんですね。
同じ職人同士、私も頑張らないと!


そうそう。
今日は、マックス様に呼ばれて来たんでした。
あの結婚式以来、お屋敷のご様子が随分と変わられたようです。
使用人の皆様を気遣ったマックス様が、私の作るデザートで皆様を元気付けてほしい、と。
お優しい方ですね。
私でお役に立てるなら、大歓迎です!


そうですね……
冬ですし、チョコレートを使ったお菓子がいいかもしれませんね。
それから、エグレッタサクラの重厚な雰囲気……
気品ある『オペラ』なんて、どうかしら。

アーモンドの粉を使って、しっとりと、風味豊かに焼き上げたスポンジ生地には、エスプレッソとブランデーを混ぜたシロップを、たっぷり染み込ませて。
コーヒーが香る、贅沢なバタークリーム。
それに、ビターなチョコレートと、コクのある生クリームを混ぜ合わせたカナッシュ。
それぞれを、丁寧に、何層にも重ね合わせた、大人のケーキ。

今日は、少し、フランボワーズのソースを挟みましょう。
オペラは、ずっしりとした濃厚なケーキですから、フルーティーな甘みと、酸味を加えれば、とても食べやすくなりますよ。

あ、そうそう。
ハリーさんやセルジュさんたちには、お酒をうんと弱くしたものを作りましょう。
いくら大人の味といっても、皆様が召し上がるんですから、お仕事に支障をきたしてはいけませんものね。


可愛らしいケーキも大好きだけれど、エグレッタサクラには、きっとぴったりだと思います。
皆さんが元気になってくださればいいのだけど……



Je t'aime de mon coeur.
心から君を愛してる。

……か、リュシアンさんは、一途な方なのですね。
こういうことには、時間が必要なんですよね。

でも……
どこかに、飛び立たなければ、新しい世界は見えてこないかもしれませんよ。



あ!そうだわ!
帰る前に、あの綺麗な薔薇の花びら、少しわけてもらえないか、アレクさんにお願いしてみましょう!
お砂糖漬けにしたら、きっと素敵なケーキの飾りになるはずです。


By 菓子職人・アリーヌ | Time : 15:00 | CM : 0 | TB : 0

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