2009.10.17 Saturday


緊張で胸がいっぱいです
控室で、最後の身の回りのチェックをしている手が震えてきました

お手伝いをしてくださっている、クローディアさんが
そっと私の手に触れて

「大丈夫よ、ヘイリー

貴方の持ち前の天性の明るさがあれば
きっと幸せな花嫁になれるわ、

式で何か・・・あることはないと思うけれど、
何かあったとしても皆がサポートしてくれるわ」


心強い励ましをいただきました。





明日、私は嫁ぎます


お仕えしていたこのエグレッタ・サクラで出会った
素敵な男性、従僕のカミーユさんと・・・


私にはもう身寄りがないので、
このままカミーユさんのご実家に入ります


天国のお父さん、お母さん、
私の花嫁姿を見せてあげられなかったけれど、
きっと天国から見てくれているわよね


リリィお嬢様がデザインしてくださった
とても可愛いウェディングドレス

私は本当に幸せです
幸せな花嫁です


何から何まで手配をしてくださった
エグレッタ・サクラ当主マルグリート様
お優しい言葉をかけてくださるマクシミリアン様

仕事にはとても厳しいですが、誠実な執事リュシアン様
ふふふ、カミーユさんと隠れて会っているときには
いつもリュシアンさんに見つかってしまうの

それも楽しい思い出

いつも朗らかで頼れる家政婦のクローディアさん
私の憧れる先輩、エリーズさん
私の失敗をフォローしてくれるアメリさん

明日の挙式にはいないけれど、とても可愛く、真面目な従者セルジュ
私とカミーユさんにとっては弟みたいな存在です

いつも失敗しているところを見られてしまう庭師のアレク
彼女にはちょっと問題もありだけど、何故か憎めない存在
彼女の手入れするこの薔薇園は本当に素晴らしいわ


それからマルグリート様、マックス様といっしょに来られた皆さん、

短い間でしたが
本当にありがとうございました。



私は、幸せになります!




「ヘイリー、ちょっといいかしら?」


声が聞こえるとエリーズさんが控室に



どうかしましたか?


「ねぇ、リュシアンさんを見なかったかしら?」


いえ・・・


「そう・・・ クローディアさんは?」

「私も見てはいないわ」

「そうですか・・・では他の所を探してみますわ」


あら、リュシアンさんはどこへ行ったのかしら?


ふと、後ろを振り向くと
クローディアさんがほほ笑んでいました。





「リュシアンも困ったものよね、この忙しい時に
いえ、この忙しい時だからこそ・・・なのかしら?」


クローディアさんが何を言っているかわかりませんが、
とりあえず私は私のすべき事を!

明日は本当にへまをしてはいけないんだわ。

中断していた備品チェックを始めると



「クリスさま、ダメですよ 彼の邪魔をしては・・・」



クローディアさんの小さな独り言が聞こえてきました。




By 小間使い・ヘイリー | Time : 11:25 | CM : 0 | TB : 0
2009.10.12 Monday


挙式まであと一週間・・・

準備に大忙しな毎日。

相変わらずカミーユさんに会える時間は少ないけれど、
結婚したらずっと傍にいられるんですもの、
大丈夫だわ。

当日私達の控室になるお部屋には
結婚式のドレスや備品などが置いてあります。

暇を見つけてはリリィ様がデザインしてくださった
ウェディングドレスを見に行きます。

エグレッタ・サクラの小間使いとして
この結婚式を取り仕切ってくださる主、マルグリート様のためにも
お式でのへまは許されないと
ドレスを前に気合をいれて・・・

ああ、やだわ。
だんだん緊張してきた
どうしましょう。

本番に何かあったら・・・


・・・・

ううん。

私は大丈夫!

だって、カミーユさんが傍についてくださるんですもの。



当日二人の結婚指輪が乗る小さなピロー・・
指でそっと撫でるとシルクの良い手触りがしました。


あと一週間・・・
待ち遠しくて、
でもちょっと緊張します。

By 小間使い・ヘイリー | Time : 11:35 | CM : 0 | TB : 0
2009.09.16 Wednesday


マリッジブルー
花嫁の憂鬱…


結婚前の花嫁には
この先の未来を不安に思い、
気を落としたりするそうですが、
私には全く関係ありません。
全てをカミーユさんに託していれば
とても安心なのですもの!

私達の挙式も一ヶ月を切りました。
リリィ・テイラーから届いたウエディングドレスを試着させて頂き、
ああ、本当に嫁ぐのだなぁ…と
実感で胸がいっぱいになります。
ウエディングドレスは本当に可愛いデザインで、
手配をしてくださったマルグリート様、
私のドレスをデザインしてくださったリリィ様に感謝の気持ちでいっぱいです。
せっかくのドレス姿をカミーユさんに見ていただきたくて
お会いしたいのに全然会えないのです。

そう、最近…
カミーユさんがマクシミリアン様によく呼び出されているせいだわ。
しかも他愛のない御用心でもすぐ…

どうなさったのかしら?
マクシミリアン様にはリュシアンさんや、スヴェンさんがいらっしゃるのに…
何故あの人なのかしら??


まぁ、お仕事なのだもの仕方ないわ。

花嫁の憂鬱…ではありませんが、
強いて言うならば、あの人と会えない事だけが私の憂鬱ですわね。

はぁ、いろいろとお話もあるのに…
By 小間使い・ヘイリー | Time : 10:52 | CM : 0 | TB : 0
2009.08.26 Wednesday


女性の憧れ、ウェディング。
このお屋敷にお仕えして、
カミーユさんという素晴らしいお方に巡り合えた私は
本当に幸せ者だと実感します。


エグレッタ・サクラは使用人の恋愛は禁止・・・
私にはいい人は見つからないままなの?
出会いはどうすればいいのかしら?


お屋敷に勤め始めて暫くはそんな事も思っていました。
ですが、とてもよい方と巡り合い、私は幸せの絶頂です。


廊下の窓ガラスの掃除をしている時に
カミーユさんに呼び止められました。

カミーユさん!

すっかり公認の私達はもう誰に気兼ねすることなく
こうやって会うことができます。
まぁ、お仕事に支障をきたしてもいけませんし、
もちろん、皆さんの手前そんなに良い雰囲気を出すのもどうかと…
ですが、愛しき人に会える喜びはどうしても頬が赤らんでしまうのです。


カミーユさんのお話は私の着るウェディングドレスのことでした。
カミーユさんもどなたに相談をすればよいか分からず、
クローディアさんに相談しているところにマルグリート様が通りかかり・・・

マルグリート様がご相談に乗ってくださったとか!
まぁ嬉しい!

こんな素晴らしいことってないわ!
近々マルグリート様に呼ばれるでしょうから・・って


君のウェディング・ドレスとても楽しみにしているよ。
きっと素敵な花嫁になるね。

そう言って私を見つめるカミーユさん・・・
貴方の方こそ素敵な花婿さんになるわ。


By 小間使い・ヘイリー | Time : 11:17 | CM : 0 | TB : 0
2009.08.09 Sunday


カミーユさんが私たちの婚約の事、
そしてお屋敷を去ることを
マルグリート様に伝えたと・・・

マルグリート様は”結婚”をお祝いしている

そのお話を聞いて天にも昇る気持です。

マルグリート様に報告をしてから
私たちはすっかり公認の中。
今までのエグレッタではとてもありえない出来事に
なんだか皆さん戸惑っているようです。

まっさきにお祝いの言葉をかけてくださったのは
メイド長のエリーズさん、
ストレートにおめでとうとお言葉をいただいたのだけれど・・・
何か意味ありげな微笑みを浮かべてらっしゃいました。

次にお祝いをしてくださったのはマクシミリアン様。
こちらも何だか含みを帯びていて・・・
私の気のせいよね?

パティさんや、スヴェンさん、ミネット、コゼット、ニコラにハリー
皆お祝いしてくれて本当に嬉しいです!
それぞれ、なんだかおもしろそうにしていたり・・・
お祝いの言葉にもいろいろあるんだな。

私のウェディングドレスは・・・
できればリリィ・テイラーにお願いしたいのだけれど…
私みたいな小間使いが利用できるお店ではございません。
ですが、やはりあのお店のドレスは女の子たちの憧れなんです!

どうしましょう。
ドレスの事までカミーユさんに相談してもよいものか・・・
ああ、でもリリィ・テイラーのウェディングドレスはとても素敵でしょうね
どんな結婚式になるのかしら・・・





そういえば・・・リュシアンさん・・・
何だか元気がなさそうだわ?
言いつけられる用事も減っているような気がするのだけれど・・・
お屋敷の中でもあまりお見かけしないし・・・
私の用事は何故か伝言が多いのよね、
どうしたのかしら?


By 小間使い・ヘイリー | Time : 11:39 | CM : 0 | TB : 0
2009.07.25 Saturday


マルグリート様のお父様、ヴェルニエ伯爵。
そしてラ・レーヴ・デ・パピヨンからのお客人、執事のアルマンさん

珍しくお屋敷が落ち着かない雰囲気でございます。

私もなんだか落ち着かなくて…
へまをしてしまわないように十分気をつけているのだけれど
つい・・・

お客様の事でも落ち着かないのに、
これからの自分達の事でも落ち着きがありません。

すべてはカミーユさんに任せておけば大丈夫なんでしょうが…
ご相談ができる方がいないというのも不安な要素の一つなのでしょうか?

どうしましょう、いっそのこと誰かに相談でも!

ああ、でもダメ。
せっかくここまできたのだし
正式に決まるまでは私も耐えなくては…


目を閉じて彼を思い浮かべます。

貴方はいつでも私に微笑んでいて…



さぁ、気合いを入れて今日もお仕事がんばりましょう♪
By 小間使い・ヘイリー | Time : 10:58 | CM : 0 | TB : 0
2009.07.08 Wednesday


「いつもの場所で・・・」

待ち合わせの合言葉は決まっていて、
時間もおおよそ決まっています。

一時は屋敷の住人達に私達の関係がばれるのではないかという恐れに
毎日不安がありましたが、もう迷いは晴れました。

きっと、大丈夫。

言い聞かせながら私はカミーユさんとお付き合いを続けています。

知れば知るほど、誠実で、とても素敵なあの方
この思いが冷めることはないと確信しております。



ああ、早くこないかしら?


カミューさんを待つ私の目に庭師のアレクが丹精こめて育てている
薔薇がとびこんできました。
夏咲きの綺麗な白いバラは私の幸せを祝福してくれているよう。

私は、なんて幸せ者だろう。

今日はあの人から大切な報告があるそうなのです。
ドキドキし過ぎて胸が張り裂けそう。

あ、でも私のおっちょこちょいぶりも大分落ち着きましたよ!
これが最後のお勤めになるかもしれないんですもの、
仕事はきちんとこなしたいわ。

あら?アレクが薔薇を持ってどこかへ・・・
どこへ行くのかしら?
私にも一輪でいいからもらえないか後で聞いてみよう。

疲れたので、ベンチに腰をかけると軽やかな足音が・・・


カミーユさん!?


振り返るとそこにはセルジュが息を切らして立っていました。


あら、セルジュ・・・


セルジュはすまなさそうに、私を見上げます。
どうしたのかしら?
私はここでカミーユさんと待ち合わせていたのだけれど・・・


あ…あの…
す、すいません!
僕が仕事をミスってしまったせいで
カミーユさんが!


どうやら、カミーユさんが来るのが遅くなるみたいです。


いいのよ、セルジュ。
そんなに落ち込まないで。

私は、大丈夫!

だから、気にしなくていいのよ。



だって、二人の関係はこれからもずっと長く続いていくんですもの!

By 小間使い・ヘイリー | Time : 12:29 | CM : 0 | TB : 0
2009.03.14 Saturday


先ほどから胸の高鳴りが止まりません。

クローディアさんからお話を聞いたときはもう
心が躍るってこんな感じなのかしら?
と思ったくらい。

じっと待っているのが出来なくて、
そわそわしてしまうのが自分でもよくわかります。

ああ、どうしよう。
どうしたらいいのかしら?

アレクさんのバラ園でそっとあの方を待つ・・・

ああ、本当にどうしましょう!

とてもお仕事熱心で、誠実なあの方、
クローディアさんからあの方が
私のことを気になっているとお聞きしたときから
まさか、こんな平凡な私なんかが・・・と思う反面、
とても嬉しくて嬉しくて・・・
それからというもの行動が挙動不審です・・・。

は、恥ずかしい。

ああ、まだかしら。
まだいらっしゃらないかしら?

こんなところで誰かに見つかってしまわないかしら?

誰かに見つかってしまうかもという可能性と
あの方にお会いできる。
あの方とお話ができる。
その嬉しさで心臓が大きな音を立てています。

ああ、だめ。
もうちょっと落ち着かなければ。
あの方に会ったら緊張でどうにかなってしまうわ。

ほら、落ち着いてヘイリー
大きく深呼吸!

あ、誰かの足音が聞こえるわ。
By 小間使い・ヘイリー | Time : 22:45 | CM : 0 | TB : 0

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