2009.10.14 Wednesday



静かな廊下

皆が寝静まった深夜

ふと思い立ち部屋を出た私・・・



一体何をしたいのかしら?



自分でもよくわからず、

ゆっくりと歩き出す



何かに目を止めては足を止め・・・



窓枠をそっと指で触れ、

ガラス窓にもたれかかってみる。


明るい月の光に照らされた庭はとても美しく

あの庭師が手入れしているとは思えないほど

エグレッタの青い薔薇が咲き誇っている。



ええ、あの青い薔薇を手に入れたかったのよ

望んでも手に入れられない青い薔薇を・・・


いつまでもずっとあの青い薔薇を見続けていたかった

美しい青い薔薇・・・



視線をそらすと

天井に下がるシャンデリアが目に入った。

キラキラしていてとても綺麗。

輝いているその姿は・・・

私のようね。



体の体温がどんどん奪われ、

寒くなっていく。


いつまで眺めていたのだろうか、

コトンと聞こえた物音で我に返った。



そうだわ・・・

ええ、それがいいわ・・・


手紙を


手紙を書きましょう。



By マルグリート | Time : 12:40 | CM : 0 | TB : 0
2009.09.22 Tuesday


綺麗なもの、素敵なもの、可愛いもの、美しいもの…

どれも、どれも大好きだわ

華やかに着飾るのも大好き、

見栄えの良い男性をそばに置くのも、

そう、私の装飾の一部。




今日もマックスを連れて買い物へと出かける。

双子達はお屋敷に置いて、
ミネットにはお父様のお話し相手を、
コゼットはお屋敷の華やかな雰囲気に心が躍っているようだから
好きにさせておくわ。

コゼットはお母様に似て大好き、
ミネットはコゼットの付属品のつもりだったけれど
彼女はとても賢くて今となってはそばに置いておいて正解。
今後も彼女達を手放すつもりはない。



マックスの肩によりかかり馬車の揺れを体に感じる

ふわりと彼から漂う甘い香り・・・
嫌いじゃないけど、好きでもない。

女の子が好きそうな香水ね、
一体誰のためにつけているのかしら…?


こうやって寄り添って、
貴方の身体はとても気持ちがいい

貴方に触れた分、
貴方の全てが分かってしまえばいいのに…
ねぇ、こうしている時にでも何を考えているのかしら?

視線を上げ、顔を見つめても
ほら、貴方、私を見てもいない。

本当に詰めが甘いのね、貴方って。



ねぇ、本当に私を愛している?



貴方の望むようにしてあげるから、
貴方も私の望むように動いて頂戴

私のマリオネット・・・


By マルグリート | Time : 11:42 | CM : 0 | TB : 0
2009.09.07 Monday


ゆらゆらと揺れるランプの光、
落ち着いた空間の中で過ごすひと時・・・


ねぇ、お父様
このドレスを見て?
素敵でしょう?



マックスと出かけた際に購入したドレスを着るトルソー
私の体型に合わせ作った特別のトルソーは所々に
気に入りの宝石を埋め込んである
その宝石が光に反射して煌くと思わずうっとりとした。

そう、このドレスは従僕のカミーユとメイドのヘイリーの結婚式に着るもの、
久し振りにマックスを連れ歩いて
特別にリリィに作ってもらったドレスを取りに行った・・・

いつもは届けさせるのだけれど、
マックスと久し振りに出かけたかったのよ
たまには二人だけの時間も必要じゃない?

なのに

相変わらずあの人は私のそばにいても他の女性に愛想がいいの
まぁ・・・
それがマクシミリアンなのだけれど・・・



お父様は微かに目を細めてドレスを見つめる


あらあら、思い浮かべているのはお母様の事かしら?
ヘイリーの父親役を頼まれたお父様、
少し照れたお顔がとても可愛らしかったわ。

お母様の「花嫁姿を思い出すよ・・・」
って、その時言ってらしたから
きっと今もお母様を思い出しているんだわ。


ねぇ、お父様・・・


「ああ、すまないね。
つい思い出に耽ってしまったよ。
お前も・・・いずれは嫁いでしまうのかと思うと・・・」


あら? 寂しいかしら?


「寂しいに決まっている。
たった一人の愛娘だよ」


うふふ、嬉しい。
ねぇお父様、
私も私だけの人が欲しいわ。
ヘイリーのブーケトスは私も参加していいかしら?

「おやおや、何を言っているんだい?」


その先を言いかけたお父様の唇に人差し指を当てる。


その先は言わないで、
あの人にもまだ何も言ってないの。

ね、お父様。








好きよ、マクシミリアン


だから・・・


覚悟を決めておいてね・・・







By マルグリート | Time : 16:19 | CM : 0 | TB : 0
2009.09.02 Wednesday


さぁ、これで採寸は終わりですわ

呼びつけたリリィテイラーの従業員が立ち上がった。

ヘイリーさん、当日を楽しみにしていくださいね
とても可愛らしい花嫁さんになりますから!


ヘイリーの頬が赤く染まる。
まぁ、なんて可愛らしいこと・・・


結婚なんて考えたこともなかったけれど、
彼女を見ていると本当に幸せそうで
すこし羨ましいわ。

いいわね、誰かのものになるなんて。
それがお互いだったら、なおいいわ。


ヘイリー、着替えたら仕事へもどってちょうだい。
長い時間拘束して、メイド長に怒られないように私も言い含めておくわ。





やがて、ヘイリーやリリィテイラーの従業員が去ると
軽く息を吐いた。

結婚式を控え屋敷は慌ただしく動いている。
そう、慌ただしく・・・

あの人は今何をしているかしら?

もう一度深く息を吐く。


部屋から見える美しい青いバラをただ眺めているとそこには従僕のカミーユが
誰かに呼ばれたのか慌ただしく駆けていく姿が見える。


あの人、また何か思いついたのね。
楽しいゲーム・・・

有能執事のパティとなにやら相談をしていたようだわ。
彼女もちょっと曲者、
とても有能だけれど、有能すぎても・・・ね


お父様の知人の息子、トマがきてから私は前よりもとても動きやすい。
彼もとても有能で、流石お父様・・・
私の事をよくわかってらっしゃるわ。



ふと、思い立ちゆっくりと椅子から立ち上がる。


カミーユばかりかまっていて、
私の事を忘れているのではなくて?
マックス・・・

ねぇ、久しぶりに私に付き合わない。
大人の時間を過ごしましょう。

今日の午後は貴方とお出かけがしたいわ。


新しく購入したドレスを着ましょう。
衣装部屋から持ってこさせなくては、
エリーズ、ちょっといいかしら?


By マルグリート | Time : 11:31 | CM : 0 | TB : 0
2009.08.12 Wednesday


社交界に足を運ぶようになってから
沢山の方々から愛の囁きをもらった・・・


私は・・・


私に愛を囁いてくれる方には性別関係なく、
その囁きの想いの分だけお返しをしているわ。
まぁ、お付き合いの仕方はさまざまですけれど・・・


愛の囁きはその人の内面も見れるの、
とても大切な儀式だわ





今の所、私の恋人はマクシミリアン。


マクシミリアンはとても素敵な人、
頭もよくて
話も楽しくて・・・
一緒にいると、気が楽ね。
まぁ見境がない所が玉にキズだけれど、
それは私も一緒だから。



そろそろ潮時かしら?



洋服を着替えるように恋人も変えてきた私、
従僕のフットマンと小間使いのヘイリーの結婚の話題が
私にも変化をもたらしているようだわ。


そうそう、お父様とお話をしなくては。
この頃ミネットやコゼットを連れず出かけていたそのわけを・・・


大切な・・・


とても大切なお話なの。



ねぇお父様、

私いつまでもお父様の娘よ。

でも、たった一人の人のものになっても・・・



ねぇ、いいかしら?

By マルグリート | Time : 10:39 | CM : 0 | TB : 0
2009.07.30 Thursday


ごきけんよう。

お父様がいらっしゃってから、
屋敷はなんだか雰囲気がガラリとかわったみたい。

いつもツンと澄ましてコゼットをバカにしているミネットも
お父様の前では少女の様に愛らしい。



ミネット、目の付けどころはとてもいいけれど、

理想が高すぎではなくて?

私に似て賢い所は大好きよ



時折ため息をついて空を見上げるミネットをみて思わず微笑む。
気を紛らわせるためにお仕事を与えようかしら?

ねぇ、ミネット。
これをお父様に届けて欲しいの


慌てて立ち上がった拍子に座っていた椅子を倒し・・・
まぁ、ミネットらしくないこと。

理想の男性というよりは・・・理想の父親像なのかしら?
でも、あの瞳は恋する乙女ね。

私の前ではこんな可愛らしい失敗を見せるミネットも
コゼットの前では普段と変わりがないのだから、
ミネットも徹底的ね。



ミネットをお父様のところへ送り出してから、
遠慮がちなノックの音が聞こえた。

失礼します。

と従僕のカミーユがそこに立っていたわ、


あら、どうしたのかしら、カミーユ。

私に大切な話・・・?

あらあら、メイドのヘイリーと婚約をしたの。

二人ともここを去るつもりのようね、

いいわ、許可してあげる。

せっかくだもの、結婚式はお祝いさせて頂戴。



幸せそうに、照れくさそうに微笑むカミーユ。
従僕として手放すのはとても惜しいけど、
まぁ、いいわ。

ああ、私も恋がしたい。
いえ…恋愛はたくさんしているわね・・・

お母様にとってのお父様のような
そんな存在の方が欲しい・・・

ああ、そうだわ。
私もお父様と大切なお話があったのを思い出したわ。
カミーユもヘイリーもここを去ることだし、
丁度機会もいいみたい。

どんな結婚式になるのかしら?
執事の慌てる様も楽しみね。

ねぇ、マックス・・・
私と貴方、将来はどんなふうになっているのかしら・・・?




楽しくて、クスクスと笑いが止まらない・・・



By マルグリート | Time : 11:49 | CM : 0 | TB : 0
2009.07.15 Wednesday


お父様が?
ええ、支度が出来しだいすぐに向かうわ

コゼット、ミネット
お出迎えの支度を・・・


お父様がいらしたと執事のリュシアンから報告があった
すぐに身形を整えてお父様を出迎えに行く

いつもよりは清楚な装いで、お父様の前では娘でいたいもの



お父様!

お待ちしていたわ! 
本当、久しぶりね

ねぇねぇ、
いつまでいらっしゃるのかしら?

私と一緒にパーティに行きましょうよ
お父様と一緒ならもっと楽しいわ

え?
私の交友関係の邪魔ではなくて?

あら、お父様
私、誰よりもお父様が一番よ
もちろんじゃない
お父様よりもいい男はいないわ


久しぶりの父娘の対面、
長身のお父様にもたれかかり、腕を回す
お父様は私の肩をそっと抱き寄せてくれる

やっぱり、お父様は素敵

ふと、思い出した。
あら、そういえば…
まだお父様にはマックスを紹介していなかったわ

どうしようかしら・・・

そうね、別に紹介してもいいわね。



ねぇ、お父様

紹介したい方がいるの

お会いになる?


二人の対面にいたづら心が騒ぎだし、クスクスと笑いがこみ上げる




マックス・・・
あなたは父の前でどう、取り繕うのかしら・・・?
By マルグリート | Time : 11:52 | CM : 0 | TB : 0
2009.07.02 Thursday


ああ、何もなくてつまらないわ。
館の主として華やかなデビューを飾った私だけれど、
最近周りが色々とうるさいの。

パーティやお茶会のお誘いも最近は何だか気乗りがしないわ。
とは言っても、呼ばれればもちろん行くけれど。
だって、私の相手はあの人以外にもたくさんいるもの。

私を楽しませてくれるのなら騒がしいのも大歓迎だけれど、
うるさすぎるのは、イヤ。
この屋敷の騒がしさは・・・何だか面白そうな、嫌な予感がするの。



あら、リュシアンどうしたの?
ねぇ、こっちにきて私の相手をしてちょうだい。
貴方のそのストイックな所、気に入っていてよ。

やだ、そんなお世辞を聞きたいわけじゃないの。

え?

お父様から?
まぁ何のお手紙かしら・・・

わかったわ、ありがとう。
もう下がって。




静かに扉が閉まると、部屋の中に控えていた双子のコゼットが
私の足元に座り込んで可愛い瞳で私を見上げた。



なに?コゼット。
貴方もこの手紙がきになるのかしら?



ゆっくりと、手紙を開くどきどき感を楽しみながら
送り主のお父様の事を思い出す。


ああ、優しくてとても紳士なお父様。


可愛らしくて自由奔放なお母様に振り回されても嫌な顔せず、
仲のよい夫婦。

そういえば昔お父様はチャールズ伯父様や、アルフレッド伯父様、
そしてパピヨンの執事アルマンの学生の頃のお話を
お母様に話していたかしら?

ふふ、お父様の学園生活はさぞかし楽しかったのでしょうね。
特にチャールズ伯父様には振り回されていたんじゃないかしら?
人がとてもいいから頼まれ事も断れない可愛そうなお父様。

ねぇお父様。
私、お父様が大好きよ。



椅子に座る私の膝にちょこんと顔を乗せて
下から見上げてくるコゼットの柔らかい髪を撫でる。



コゼット、顔をよく見せてちょうだい。
その私のお母様とよく似た愛らしい顔を・・・
By マルグリート | Time : 11:51 | CM : 0 | TB : 0
2009.03.08 Sunday


この間、マックスと一緒に私の館に行ってきたの。
正式には私が当主になる予定の館・・・


エグレッタ・サクラ


黒いお屋敷に青い薔薇が映えてとても綺麗
私の館にしては辛気臭いところだけれど、
まぁ私が住むのだからいずれは私色に染め上げてよ。

あの館も私やマックス。
私の可愛い侍女、双子の姉妹が住めばとても華やかになるわ。
今から楽しみ。

ああ、
申し遅れました。
私、マルグリートジョセフィーヌヴェルニエと申します。
この度妹君の療養の為、館を去りました
ミシュリーヌ叔母様に変わりまして
私、マルグリートがエグレッタサクラの当主に選ばれました。

念願の館の主。
とても嬉しかったのでルドロウキャッスルのルゥにも
お手紙を書きましたの。

彼女は私の館に遊びに来てくれるかしら。
ゼヒ、生まれ変わったエグレッタに遊びに来てもらいたいわ。
マックスと一緒に歓迎してよ。


それにしてもここの使用人はなかなかくせ者揃いなようね。
少し使用人の話を聞いたわ。

そんな所も退屈しなくて良さそうかしら。
私はとても飽きっぽいの、
私を満足させてね、エグレッタの皆さん


私のお披露目はそれは豪華にしたいわ。
可愛い私の双子ちゃんを華やかに着飾って、
私の隣に並べるの。
もちろん、主役は私。
愛らしい花の中に一輪の大輪の華。
皆様の目を引くことでしょう。

マックスは女でも男でも気に入った子にはすぐ声をかけてしまうから
貴方も気をつけて。

暫くは目を光らせておこうかしら?

あら、でも恋には駆け引きも必要ね。
本当、暫くは退屈をしなくて済みそう。



では皆様、私のお披露目には綺麗に着飾ってきてくださいませね。
皆様にお会いできるのを楽しみにしておりますわ。


By マルグリート | Time : 22:48 | CM : 0 | TB : 0

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