2010.03.11 Thursday


『そうか・・・もう半年になるのか・・・』
ヘイリーとの会話の中でふと出た言葉。


あの結婚式から半年が経ち、二人で向かった私の実家での生活。


未だ病弱な父ではあるが、最近は頬に赤みを増し体の方も軽い様子。
時折杖をついて仕事場に来ては私の仕事内容に文句を言う始末。
的を得た内容に、そしてそれが父であるが為に思わず私は素直になれず

『うるさいから寝ていてくれ!!』

と言ってしまう。


ほぼ毎日行われるこの手の出来事を母とヘイリーはそれを覗き込み、
お互いの顔を見合っては笑っている状況。
心配していた親との仲ですが、私の取り越し苦労だった様です。

根から明るいヘイリーの事を、両親が気に入ってくれているのかどうかは
その態度を見れば・・・既に多数決では3対1で私が負ける図式に。
私が悪役になればこの家族は平和だって事で・・・


そうそう、先日届いたセルジュの手紙。
リュシアンにいつもの様に厳しくされていると言う内容かと思いきや
読み進めてみれば・・・


まさか・・・あのリュシアンが・・・


私にはショッキングな出来事が書かれておりました。

エグレッタ・サクラの主に代々仕えて来た家系のはず・・・
しかもその有能さでは他の執事に引きを取らないはず・・・
この半年、一体何が起きているんだ・・・あの館では・・・




By 従僕・カミーユ | Time : 19:05 | CM : 0 | TB : 0
2009.10.19 Monday


車窓から見える牧草地は刈り入れが済み
至る所に牧草の丸い大きなロールが転がって
いるのが見えます。 


そろそろ冬に向けての準備か・・・


時折大きく揺れる車内にも関わらず、
隣に居るヘイリーは昨日の疲れで熟睡している様子。
昨日の結婚式ではいろいろとありましたから・・・
それに今日、屋敷を去った訳ですから・・・当然か。


結婚式では本当にいろいろな事がありましたね。

マルグリート様のあの重大発表しかり
リュシアンのあの恰好しかり・・・

それにしてもリュシアンが言っていた伝えてない事って
何だったのだろう。
堅物なリュシアンの事だから面と向かっておめでとうの
言葉が言えなかっただけでしょうが。


意味深なマルグリート様の手紙の内容、そして当主が
マルグリート様からマクシミリアン様に移ったと言う事は
水と油の関係のリュシアンはこれからもっと大変だ。

でも、あまり心配はしていません。
私の代りに、あの優秀なトマがサポートしてくれるのだから。


私が心配しているのは・・・セルジュ

結婚式の時にも、そして今日も会う事が出来ませんでした。
大分屋敷の事情が変わった為に、私が渡したあの手帳は殆ど
使い物にならないかも。

とりあえず、トマに面倒を見てくれる様頼みましたが・・・

もし、何かあって壁にぶつかった時には手紙を書いて知らせて下さい。
私から何らかのアドバイスをしますから・・・

・・・これだけ・・・は・・・気を付け・・・
私が・・・


あぁ・・・私も大分疲れが溜まっている様で睡魔が・・・

最後に・・・


さようなら・・・エグレッタサクラ・・・



By 従僕・カミーユ | Time : 18:12 | CM : 0 | TB : 0
2009.09.26 Saturday


使用人達から結婚式に出される飲み物の話を耳にしました。

式に出されるシャンパンはヴィンテージ・シャンパーニュ。
ワインはブルゴーニュ、ヴォーヌ・ロマネ・・・ピノ・ノワール種。
それにボルドーの別名[ワインの女王]など名のあるワイン数十種・・・。

マルグリート様が出された案内状の受取人の顔ぶれを見る限り
この飲み物が普通なのでしょう。

しかし、私にとっては心苦しいと言いましょうか。
どのシャンパンもワインもあまり口にした事のない高価な品ばかり、
飾り付けにしろ食材にしろ・・・そしてヘイリーの衣装だって。


私達の身の丈以上の結婚式  
ありがとうございます・・・マルグリート様



ヘイリー・・・
未だにウェディングドレス姿を見られなくてごめん。
式が終わったら庭園のベンチでゆっくり話そう、月を眺めながら。
その時に飲もうと思ってシャンパンを買ったんだ。


ルイ・ロデレール クリスタル ロゼ


このロゼの色は君に似合うと思って。
かなり高価だったけど、こんな日ぐらいは・・・ね。
ヘイリーのウェディングドレスの色、
ロゼ色だったら・・・きっと似合うよ。


By 従僕・カミーユ | Time : 14:08 | CM : 0 | TB : 0
2009.09.12 Saturday


実家から先日、手紙が届きました。

結婚式の日取りが決まり、いの一番に出した両親への手紙。
私の晴れ姿、そしてヘイリーのウェディング姿を見て頂こうと
案内状を送ったのですが・・・



父の病状が悪く・・・その看病をする私。
二人揃ってあなた達の晴れ姿を見に行きたいのは山々なのだけど。
今の状況では遠方へ向かう事はとても出来ません。
二人の為に結婚式を挙げて下さるマルグリート様には両親に代って
よくお礼をしておくのですよ。
そして・・・花嫁ヘイリーを連れて早く帰って来ておくれ・・・



手紙のやり取りで病状が良くない事は知ってましたが、ここまで
悪かったとは。
前々から実家に戻る様に連絡は貰っていたのですが、無視し続けた私。


あと一ヶ月だけ・・・馬鹿息子のわがままを聞いてやって下さい。


結婚式が終わり次第、ヘイリーを連れて生まれた土地へ戻りますから。


By 従僕・カミーユ | Time : 19:14 | CM : 0 | TB : 0
2009.09.01 Tuesday


今日もゆっくりヘイリーと話す時間なんてありゃしない。

もし、一日が24時間ではなく26時間だったら・・・
その多くなった2時間でヘイリーと話す事が出来るのに・・・


なんて考える程、何だろう・・・この忙しさ。
ただでさえリュシアンが言い付ける仕事で忙しいのに
最近、それに輪を掛けてなぜかマクシミリアン様に呼ばれ何かと言い付けられ・・・
マクシミリアン様の身の回りの世話はスヴェンが担当しているはず
なのだけど・・・

私が気を利かせてマクシミリアン様の所用をこなそうとすると
何処からともなくスヴェンが現れて
『私がやっておきますので気を使わずに』
と言われるはずなのですが〜・・・ 


おかしいな・・・スヴェンが現れない・・・


スヴェンの代わりに現れたのがムッとした態度のリュシアン。
『頼んだ仕事はもう終わったのですか??』
と言われ、マクシミリアン様の用付けだと言う事を話すと
『・・・そうですか。』
と言いながら、さらにムッとして書斎に向かうリュシアン。

まあまあ・・・スヴェンが手を離せない状況だったかもしれない訳だし。
リュシアンが頼んだ仕事もきっちりこなしておきますよ。


はぁ〜・・・これで今日もゆっくり話せないよ。 
ごめん、ヘイリー・・・




By 従僕・カミーユ | Time : 17:23 | CM : 0 | TB : 0
2009.08.16 Sunday


私が皆に伝える前に使用人達から祝福の言葉を頂いております。
何処で耳にしたのやら・・・
私はまだマルグリート様とリュシアンにしか言っていないのですが。
噂話はあっという間に広がる事を痛感いたしました。

先程もセルジュから
『あの・・・屋敷を離れるのですか??』
と聞かれたばかり。 屋敷を離れて実家の家業を継ぐ事を話すと
残念そうに肩を下ろしておりました。
屋敷を去る数ヶ月の間にセルジュには私の仕事を全て叩き込まないと。

と思いつつ・・・
最近のセルジュの仕事内容を見る限りその必要もないかと。

教えるのは私の仕事内容ではなく私の持っている[技と知識]にする事に
しましょう。
例えば・・・あの人の味の好みとか・・・それに弱みとか!?フフフッ
セルジュの為にこの屋敷における秘密の手帳を作る事にしよう。
セルジュへの置き土産にする為に・・・



そうそう、リュシアンに婚約の報告をして部屋から出ようとした時、
呼び止められたのだけど
『あ・・・私は・・・やはり結構です。』と・・・
あの時何を言いたかったのか。また仕事の追加ではないだろうか。
私が話している間ずっと不機嫌そうだったし。

  
By 従僕・カミーユ | Time : 11:59 | CM : 0 | TB : 0
2009.08.02 Sunday


先程、マルグリート様の所に伺い今秋を持ちましてこの屋敷を去る事を
伝えました。 そして・・・ヘイリーと婚約した事も・・・

マルグリート様の対応を見る限り、かなり前から私達の事を察していた
様子でした。 
屋敷での使用人の恋愛はご法度と分かっていらっしゃったのにも関わらず、
そして普通であるなら発覚した段階で解雇される訳ですが・・・


マルグリート様は長い目で見逃してくれていたみたいでした。


そして、話の最後に思いもかけない言葉までかけて下さるなんて・・・


この事を早くヘイリーに伝えてあげないと・・・[お祝いして下さる事を]
特にヘイリーはビクビクしながら私と会っていましたので。

マルグリート様の許可を貰ったに等しいこの言葉、これからは人目を気に
せずヘイリーと会う事が出来ます。 


それにしても、このお屋敷を離れるのは・・・何か寂しく感じます。
ですか、これからはヘイリーとずっと一緒に居られると思うと・・・
思わず口元が緩んでしまいます。


マルグリート様に報告した次は・・・やはりリュシアンかな・・・。
リュシアンにはどのタイミングで言えば良いものか。


By 従僕・カミーユ | Time : 18:48 | CM : 0 | TB : 0
2009.07.26 Sunday


エントランスホールで初めてお目にかかったヴェルニエ伯爵。
すらっと背が高く知的で、誰からにも慕われられる様な雰囲気を持っている・・・
そんな感じが私の第一印象でした。


マルグリート様の父君であられるヴェルニエ伯爵。


 ・・・高身長と頭の回転の速さは父君譲りなのでしょうか・・・


と、私の前を通り過ぎて行く伯爵の背中を見ながらそう思うと共に、
多少セルジュが失態を犯しても快く許してくれそうだなと思ったり・・・

私の横でガチガチに固まって頭を下げているセルジュを見ていると
何かしらやらかしそうで心配になります。
ですが今回、セルジュはもとより私にも出番がなさそうな気が。

お相手がお相手ですからね。全てリュシアンが・・・


『カミーユ、先程の続きをお願いします。』


『はい・・・』


と言う事で
またリュシアンの目の届く範囲の持ち場にいる訳ですが。
いつまでリュシアンの厳しい監視下に置かれるのでしょう。
気が付けば数ヶ月経っている様な気がするのですが・・・。

そう言えばヘイリーと付き合い始めてからか!?



ん??  ・・・まさかね。



By 従僕・カミーユ | Time : 15:32 | CM : 0 | TB : 0
2009.07.10 Friday


マルグリート様がこの屋敷にいらして何日経ったのでしょうか・・・
以前に比べて屋敷の雰囲気が大分変わってしまった様な気がします。


私がこの屋敷に初めて来た時は、
時が止まっているかの様な静かな時間が流れ、
外でさえずる小鳥の声だけが聞こえる屋敷だったはずですが
最近では各所からこの屋敷にそぐわない奇声や物音などしております。


その原因はマルグリート様が連れて来られた侍女や
マクシミリアン様が連れて来られた近侍、
そして最近行動がおかしいアレクのせいでしょうか。

それと・・・

それに振り回されているセルジュ。
先程も慌て過ぎた為でしょうか、
マクシミリアン様のカップを落として割ってしまう失態を犯した訳ですが。

 
立場上断れないのも分かりますが
セルジュの場合、頼まれ過ぎな感じ。
たぶんセルジュの醸し出しているあの雰囲気が皆頼み易いのでしょう。


私の手が空いている時にはセルジュの仕事を手伝ってあげようか・・・

とりあえずリュシアンにカップの件と
リュシアンがセルジュに頼む仕事量を減らしてあげられないか
話してみましょう。


それにしても割ってしまったあのカップ・・・あの模様って確か・・・
世になかなか出回らないあの窯元で作られた名工の品・・・


形ある物は必ず壊れるとは言え、これはリュシアンに言い難いな。
リュシアンがこれが名工品だと知らなければ話し易いのですが。


形のある物は壊れる・・・形の無い物は壊れない・・・形の無い物・・・


例えば・・・



愛とか!?  

・・・そう!! [ヘイリーへの想い]  なんて。



あっ、いけない、待合せ時間から大分過ぎてるよ!! 急がなくては!!
By 従僕・カミーユ | Time : 11:48 | CM : 0 | TB : 0
2009.03.15 Sunday


思っていた通り、クローディアからの話はあの話でした。
そう、ヘイリーの事・・・


クローディアの話を聞き終るか終らないうちに

『クローディア、ありがとう!!』

っと思わず言ってしまった程、その内容は私にとって
十分すぎる内容でした。


まさかお互いの休憩時間を把握した上で、待合せ場所
と時間までセッティングしてくれているとは・・・


そして、最後にクローディアが付け加えた言葉・・・


『誰にも見られない様に気を付けてね』


そうです、この待合せは誰にも見られてはいけないのです。
誰にも・・・ もし見られたら私はこの屋敷を・・・

ですが今は・・・今は・・・



 〜〜〜あの笑顔が見たい〜〜〜



ただ最近、迎える準備やリュシアンからの仕事が忙しく
当日待合せ時間に遅れずに行けるかどうか。

最近のリュシアンから頼まれる仕事内容がいつもと
違う内容で、長時間居座らないと終らない様な仕事ばかり。

リュシアンの目の届く範囲での仕事と言いましょうか
そう、まるで監視下に置かれている様な・・・そんな気が。

何かリュシアンの気に触る様な事をしたのかな・・・


そして今日も・・・


今日は待合せの日だと言うのに、この仕事量では休憩時間
なんて取れないよ、どうしよう・・・


待合せ時間まであと5分。 


もし、この場を離れたら直ぐにリュシアンに気付かれるし
かと言ってヘイリーを待たせる訳には・・・






屋敷を去る覚悟で・・・ヘイリーに会いに行きます。



By 従僕・カミーユ | Time : 19:27 | CM : 0 | TB : 0

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