2010.02.06 Saturday


庭は元通りの
青薔薇の庭園にもどり

マクシミリアン様と庭師のアレクさんが
パーティーに向け館を出立した


主なきしばらくの期間は
スヴェンさんが館の全ての仕事を
取り仕切ることとなった

アリーヌさんの来訪依頼
彼の仕事は随分と捗っているようだ
諍いなどのエラーのない館の中で
彼の手腕を遺憾なく発揮している

あらゆる意味で やはりとても有能なのだと思う


執事・リュシアンさんは
あれからも姿を見せることなく
ほぼ変わりのない日々が続いている

リリィ・テイラーのオーナー
リリィ嬢の訪問には応じた様だが
やはりそれ以外に彼が口を開くことはないようだ


・・・<今日も特筆すべきことはなし>・・・


―手帳にならんだ繰り返されるこの一文に
すこしだけ溜息をついて手帳をとじた
 
 
 
By 従僕・トマ | Time : | CM : | TB :
2010.02.05 Friday


カーテンを開けると
一面に広がる蒼い薔薇―


少女の夢のような
淡いピンクの庭は
一夜にして元に戻った


アレクは一体
どんな魔法を使ったのかしら・・・
ねえ、クリストファー様?


今日は随分と苛立っていらっしゃるけれど・・・


ああ・・・
リリィ・テイラーに行かれなくて
拗ねていらっしゃるのね


仕方がないではありませんか

リリィ・テイラーはハウエル家とは
関係がございませんから


ハウエル家縁の品が置いてないと
行き来が出来ないというのも
不便ですね



後で、思う存分お聞きになったら
よろしいではございませんか

興奮冷めやらぬアレクのお話を・・・



いけませんよ、クリス様
リュシアンの事はそっとしておいて
あげて下さいませ


そうですね
今なら、スウィート・マルベリー・ファーム辺りで
一波乱ありそうな予感がしますわ


行ってらっしゃいませ
お気をつけて・・・って、これは余計でしたわね
By 家政婦・クローディア | Time : | CM : | TB :
2010.02.04 Thursday


リリィからのドレスが届いたでし!


丁寧に包装された
上質な包みをひらくと…


…これがあちしのドレスでしかっ?!

なんだかとっても…
素敵でし!!!


シックでいて華やか、
肌触りや着心地もよさそうでし

さすがは王子様とリリィでし!


嬉しくって嬉しくって、
あちしが早速袖をとおそうと思ったら…

「アレク、せっかくの衣装だから
 当日まで僕の楽しみをとっておいておくれよ。
 君のためだけに作ったドレスだ。
 絶対によく似合うことは、もうわかっているしね」

でしってーーーー!!!
キャ♪


わかったでし 王子様っ!

このドレスは、マックス様との特別な日
セイント・バレンタインデーまでおあずけでしねっ♪
ああっ、楽しみでし!!


……おおっと、いけないでし


浮かれてる場合じゃないでし、
今日は一番にやらなきゃいけない仕事があるんでし…!


マックス様、悪かったでしよっ

…あちしはマックス様が、桃色よりも青色が
お好みだってこと、知らなかったんでし…!!!


でもでも、
たしかに誠実そうな 凛々しいブルーローズは
マックス様にお似合いでしっ


急いでこのバラ園を元に戻すでしよ…!


待っててくれでし


あちしの王子さまぁあぁ〜〜〜!!!!!
By 庭師・アレク | Time : | CM : | TB :
2010.02.03 Wednesday


お屋敷の周囲に広がる庭園
静かで、厳かな…
深い森のような…

ようやくいつものエグレッタ・サクラに戻りました。

ドレスが届いたからと、はしゃいで
いつにも増して煩いアレク。
あのままだと、バラどころか
庭園中の花が全てピンクになりそうな勢いでしたわね。

マクシミリアン様からひとこと言ってくだされば
きっと解決すると思っておりました。

最近ようやく仕事が回るようになったというのに…
これ以上問題を増やしてほしくないものだわ。



スヴェンさんがリュシアン様に代わって
その仕事をするようになって…
使用人達の仕事がスムーズに運ぶようになりました。

もう、その光景にも随分慣れた自分が居ることが…
少し、腹立たしい……


先日、お見舞いを…と、リリィお嬢様がいらしてくださった時、
まさかリュシアン様が
リリィ様にお会いになるとは思ってもみませんでした。

きっとまた、あの結婚式のことを
思い出したはず――

いつ、貴方の時は動き出すのでしょうか…
By メイド長・エリーズ | Time : | CM : | TB :
2010.02.01 Monday


色鮮やかな桃色に彩られた庭園
いくら眩しく花が咲き誇ろうとも、重苦しい館と曇り空の中で
その庭園は不気味な雰囲気を更に異様なものへと演出していた


「これはまた、‥‥凄いな」


いつもは青い薔薇の庭園も
庭師の少女の心情一つでどうにでも変わる

あまりの異質さを嘆いて、使用人からのクレームが多発中だと
スヴェンがこぼしてはいたのだが―――


「フフ‥‥やってくれるねぇ、アレク」


庭へ出て、少女を探す
土いじりをしている、桃色の頭が見えた


「あぁ、アレク 探したよ」


今日も土を顔につけ、屈託無く笑う少女


「薔薇が、君と同じ桃色だから、なかなか見付けられなかったよ」


悪気も無いから


「この色もいいけど、やっぱり薔薇は青がいいなぁ」


優しく諭す





「君をすぐ、見付けられる様に‥‥ね」





微笑んで、桃色の薔薇を撫でた
By マクシミリアン | Time : | CM : | TB :